室内飼いを続ける方向で検討を
少量のおしっこを家具などに飛ばす行為は、「マーキング」と呼ばれ、犬が自分の縄張りを誇示するときに行います。家の中でマーキングをしてしまうのは、飼い主さんにとって確かに困った問題です。犬を屋外で飼うのは、一番簡単な解決方法ですが、それには多くのリスクが伴うことを知っておいてください。
まず、犬へのストレスからお話しします。犬という動物は、集団生活をしてきたオオカミを祖先としています。そのオオカミの習性を多く受け継いでいる犬は、孤独を嫌います。家族を群れとして理解しているので、群れから生活を離されるということは、犬にはとても辛いことなのです。
また、健康面では、7歳という犬の年齢は、人間でいうと40歳を過ぎたころで、高年齢期に入ってきています。当然、体力も落ちています。暑さ、寒さには、十分気をつけてあげなくてはなりません。
さらに、近所への配慮も必要になってきます。寂しさから、吠えて近所に迷惑をかけてしまうこともあります。また、ミニチュアピンシャーの警戒心を持ちやすい特性から、室内飼いだったときよりも、屋外に出すことで、その警戒心が大きくなり、訪問者によく吠えるようになることも考えられます。
このようなリスクを考えると、屋外飼いにするよりは、室内でマーキングをさせなくする、または、減らす方向にもっていく方がいいのではないでしょうか。
マーキングをなくすには?
犬と飼い主との主従関係を築くようなしつけをすることで、室内でマーキングをしなくなることがあります。例えば、散歩するとき、飼い主の主導権でコースを決めます。散歩中のマーキングもなるべくさせないようにしてみます。また、去勢手術が有効な犬もいます。ただ、手術をする場合は、かかりつけの獣医さんによく相談される必要があります。
実内でマーキングをさせないようにするには、時間がかかるかもしれませんので、まずは広めのサークルをご用意されることをおすすめします。サークルには、寝床、トイレ、水などすべて備え、居心地のよい場所として、犬に与えます。多少マーキングしても平気なように、ペットシーツなどで、まわりをカバーするとよいでしょう。飼い主が留守をするときや、犬を見ていられないときは、常時サークルで生活させます。もちろん、サークルから出して遊んだり、運動に連れていったりすることは十分にしてあげてください。
どうして屋外飼いにしたい場合は?
さきほども述べた通り、本来、屋外飼いはおすすめできないのですが、どうしてもということであれば、次の点に気をつけてください。
●暑さ、寒さの対策をする。
●ノミやダニの予防をする。
●犬のハウスを用意する。
●ハウスの設置場所を工夫する。
(訪問者に吠えるようになるため、玄関先ではない方がよい)
●電話番号の入った迷子札を首輪につける。
(発情期や雷のときなど、予期せず脱走することがある)
以上、いろいろ述べましたが、できる限り、現状の室内飼いを続けられることが、犬にとっては望ましいと思われます。もう一度、ご家族でよく話し合ってみてください。
