ボケて無駄吠えをする

14歳の雑種(オス)です。最近、昼夜問わず、無駄吠えがひどくて困っています。声も以前より大きく、近所から苦情がこないかと心配です。食事は1日2回、散歩はトイレの回数が増えたため、1日に4回ほどしています。といっても、あまり歩きたがらないため、近所を軽く歩く程度ですが。言葉で叱っても聞こえていないようで、効果がありません。ボケが始まったと感じるようになったのは去年くらいからです。最近は、食べたのを忘れるようで、異常に食べたがるようになりました。それは、今も続いています。せめて夜鳴きだけでもやめさせることはできないでしょうか。

takasi様

アドバイス

まずは、病気がないか調べてみて

 ずっと鳴き続けている愛犬の姿を見ることは、飼い主にとっては大変つらく、また、ご近所への迷惑もさぞ心配でしょう。ご相談では、ボケが始まったと感じられているようですが、総合的な健康診断は受けられましたでしょうか。
食事やトイレの回数が増えたようですが、これが病気の徴候だとすれば、内分泌疾患、肝臓障害、腎臓障害の可能性が疑われます。また、歩きたがらないとすれば、関節疾患があり、骨格の痛みが持続的にあるとも考えられます。
 “無駄吠え”がひどいとのことですが、意味もなく吠えているのではなく、加齢にともなって、体にさまざまな変化が起きて、その症状や訴えとして吠えているのかもしれません。また、脳腫瘍がある可能性もあります。

痴呆がある場合には

 最近の研究では、人間と同様に、犬にも痴呆があることがわかってきました。判定基準項目としては、下記のような10項目があります。

食欲、下痢(9)
生活リズム(5)
後退行動(15)
歩行状態(9)
排泄状態(5)
感覚器異常(6)
姿勢(7)
鳴き声(17)
感情表出(15)
習得行動(12)

 以上10項目の変化の状況を、かっこ内の数値を最高点として、1項目ずつ評点し、総合点で判定します。評点の一例では、老犬は平均18.6点、最低10点、最高35点,痴呆犬は平均71点、最低49点、最高100点でした。
 治療方法としては、加齢による痴呆症の場合は、脳循環改善作用のある薬などが使用されます。また、白内障などで、目に入る光量が少ないために、昼夜の感覚がずれて、夜間に鳴いている場合には、メラトニンなども使用されます。症状に合わせた治療で、状況が改善される可能性がありますので、“無駄吠え”と考えずに、かかりつけの先生にぜひ相談してみてください。