引っ越しは、大変なストレス
犬は、小さな環境の変化でも、ストレスを感じます。人間も同じですが、引っ越しということになれば、自分を取り巻く環境が大きく変わってしまうわけですから大変です。しかも、犬には“引っ越す”ということがわからないので、人間以上にストレスは大きいと思われます。では、このストレスを少しでも軽減するには、どうしたらよいのでしょうか。
飼い主が信頼できるリーダーとなること
まず、考えていただきたいのは、犬が群れで生活し、その群れを統率するリーダーに従い、行動する習性を持っているということです。人間社会に暮らしている犬たちにとっての群れは、飼い主とその家族です。犬は、自分を含めた家族の中で、だれがリーダーなのか、この群れでの自分の順位はどこなのかということを常に意識しています。群れの中の順位が定まらないことほど、犬にとってストレスになることはありません。飼い主が変わったり、新しい家族が増えたり、引っ越しによって家族構成が変わってしまう場合では、犬のストレスはさらに大きくなるでしょう。
このような場合に、犬のストレスを軽減できる唯一の方法は、飼い主が犬にとって、信頼できるリーダーとなることです。強くてやさしい飼い主は、とても頼もしい存在となるでしょう。いつでも自分は、飼い主(リーダー)に守られているのだと感じることができれば、知らない場所でのストレスもずっと少なくてすむはずです。
可能な限り、環境を同じようにする
また、新しい環境でも落ち着くことができるように工夫することも大切です。今まで使用していた古いシーツや小屋などは、引っ越しのときについ捨ててしまいたくなりますが、しばらく我慢して、環境になじむための手伝いをしてもらいましょう。自分のにおいのついているものに囲まれることで、犬は安心します。犬小屋や家具の配置なども可能な限り、今までと同じようにして、時期をみて、少しずつ変えていくのが理想的です。
新しい環境に適応するための練習も
やすさんの場合は、引っ越しまで約1年あるとのことですので、新しい環境音などを録音して、今から犬に聞かせたり、また、犬がリラックスしているときに決まった音楽を聴かせて、その曲を聴くことで犬が落ち着けるようにしたりする方法なども試されてはいかがでしょうか。
動物には、適応能力というものが備わっています。ただし、新しい環境への反応や慣れるまでの時間、受けるストレスというのは、個々の性格によっても大きな違いが出てきます。愛犬を連れていくべきか、お悩みのようですが、愛犬のことを一番に考えられるのは飼い主です。どちらにしても、愛犬の生活は大きく変化することになるのですから、愛犬のリーダーは誰か? 性格は? 体調は? とさまざまな方向から検討し、どうすることが愛犬にとっても幸せなのかを、ご家族皆さんで考えてあげましょう。
