繰り返し、便検査を受ける
食欲も元気もあるのに、2カ月も軟便が続いているとすると、慢性の下痢症として考える必要があります。慢性の下痢、難治性の下痢の原因を解明する基本は、繰り返し、便検査を行うことです。
便検査には、直接法と浮遊法があり、それぞれ検出できる菌や虫が異なります。たとえば、腸トリコモナス、ジアルジアなどの原虫は、肛門から採便棒などを使い、直接採取された便(直接法)でないと見つからないことがよくあります。また、浮遊法とは寄生虫卵を集めて見る方法ですが、何度も繰り返し行うと、寄生虫が見つかることもあります。2つの便検査を併用すれば、より正確な状態を把握することができるでしょう。慢性の下痢の原因を解明するのは、たいへん労力を要しますが、かかりつけの先生と相談しながら、根気よく原因を見つけてください。
排便状況もよく観察してみて
慢性の下痢の原因を探る際には、愛犬の排便状況も大きな手がかりとなります。下記の症状と照らし合わせ、下痢の症状が「小腸性」か、「大腸性」か、考えてみてください。症状によっては、一般的な血液検査、尿検査、レントゲン検査、内視鏡検査や試験開腹による腸の全層生検などが必要となります。
下痢では、食事も大切な治療となります。大腸性ならば食物繊維を多めに含んだ食事を、小腸性ならば可消化率の高い食事がおすすめです。食事量を少なめにして、与える回数を増やしてみると治ることもあります。長引いていると、腸粘膜が慢性的にダメージを受けることもありますので、しっかり治しておきたいですね。
