他の犬に追い回されたことが原因
発情の前後で他の犬に対しての態度が変化していますので、ご相談者がお考えのように、発情中、オス犬に追い回されたことが、嫌な経験として残ってしまった可能性は高いと思われます。
犬に限らず、動物は、恐怖や不快感を与えるものを避けようとします。ある意味、自分の身を守るために必要な本能といえるのですが、一度インプットされてしまった事柄を取り除くことは容易なことではありません。無理強いをしないように注意しながら、根気強く、不安を取り除いていくことが必要です。
愛犬の様子をよく観察し、不安対象である相手の犬が遊んでいる様子を、許容している距離(愛犬が不安をあまり感じていない場所)で見せ、過剰に反応することがなければ、徐々に距離を縮めていきましょう。このとき、「大丈夫よ」といいながら、無理やり遊ばせたり、相手の犬がいきなり近づいて、愛犬を驚かせたりすることがないように注意することが大切です。この訓練中に、犬が恐怖や不安を感じると、さらに不安要素を強化することになってしまいます。離れた場所での弱い刺激から、徐々に刺激を強くしていくつもりで行いましょう。
犬をなだめる方法は逆効果
この種の問題では、飼い主はおびえている犬をなだめようとしますが、これは逆効果です。こびたり、甘えたりするような口調でやさしく声をかけることも、犬の不安を認め、あおってしまう結果となります。頼れる存在であるはずの飼い主は、つねに堂々としていましょう。その様子を見ることで、犬は安心するのですから。ただし、犬は自分は飼い主に守られているのだと感じていることが大切です。日頃からリーダーシップをとるように心がけてください。
今回のご相談の場合は、今までは他の犬と上手に遊べていたわけですし、現在も興味はありそうとのことですので、発情が終了し、その後しつこく追い回されたりすることがなければ、時間が解決してくれるでしょう。しかし、次の発情のとき、同じように追い回されると、また嫌な思いをする可能性があります。繁殖の予定がないのであれば、不妊手術を考えてみてはいかがでしょうか。かかりつけの獣医師に相談してみてください。
