怖がりさんの原因は?
林檎ちゃんは、不安傾向が強いワンちゃんのようですね。犬は遺伝的な素因や幼い頃の環境などが原因で、犬や人を怖がることがあります。とくに早い時期に母犬や兄弟犬のいる住み慣れた場所から離されてしまったワンちゃんは、全般的に不安感が強く、いろいろなものを怖がる傾向があります。また、幼い時期にごく限られた特定の人とだけしか触れ合う機会がないと、知らない人を警戒するようになりやすいと言われています。
同時に、早い時期に母犬や兄弟犬と離されてしまったワンちゃんが人間だけの中で育てられると、犬語を学ぶ機会がなく育ってしまうため、大人になっても他のワンちゃんと仲よくできません。飼い主の家に来た後も、社会化期と言われる生後4カ月頃までの時期に、室内だけで生活させてしまったようなワンちゃんは外出先で会う人や犬、車や自転車などに過剰な反応を示す場合があります。
林檎ちゃんが、これらの状況に当てはまるようであれば、知らない場所で知らない犬や人にフレンドリーに近づくようになることはむずかしいかもしれません。ただ、時間をかけて根気よく取り組めば、今よりは改善すると思います。
好きなものと結びつけて少しずつ慣らす
前述のように、社会化期に十分な努力をすれば、このような問題はある程度予防できることは確かですが、犬の警戒心を完全になくしてしまうことはできません。誰にでもフレンドリーなワンちゃんは理想ですが、犬に警戒心があるのは本来当然のことで、すべての犬に誰でも受け入れてくれるようにと願うのは少し無理があるかもしれません。
我々人間だって、初対面の人に突然撫でられたら、あまりいい気分ではないはずです。しばらく相手の様子を見て、この人なら大丈夫と思ったら仲よくできるというのであれば、少しずつそのよい部分をのばしてあげてください。
早く慣れさせようとして無理をさせると、ストレスがかかり、よけいに人嫌い、犬嫌いになってしまいますので、林檎ちゃんの様子をよく観察しながら少しずつ慣らし、怖がらない人の数を増やしていきましょう。
これを続ければ、新しい人に慣れるまでのスピードは少しずつ早くなるでしょう。相手の人にも林檎ちゃんの性格をよく説明し、いきなり触ったり声をかけたりするのではなく、最初は知らん顔をしておいてもらいましょう。林檎ちゃんが自分から近づいてくれるまで待つのです。少しリラックスして近づいてくれたら、好物をあげたり、好きなおもちゃなどを使って遊んであげたりしてもらうと効果的です。
怖がりさんは、追いつめないことが大切
何度も言いますが、とにかく怖がりさんは追いつめないことが大切です。追いつめてしまうと、窮鼠猫を咬むの如く、相手に攻撃してしまうことがあるからです。攻撃することで相手が逃げることを学習した犬は、怖い思いをするとすぐに攻撃的になるようになってしまいます。こうなると、人に慣らすこと自体、困難になりますので、くれぐれも焦らず、林檎ちゃんのペースで慣らしてあげてくださいね。
