飼い主の堂々とした態度が、犬の心を安定させる
今回のご相談内容からは、何が起きているのかを正しく把握することはむずかしいのですが、犬がかなり不安を感じていることは明らかです。
不安の原因としては、恐怖や痛みなど、いろいろありますが、犬が不安を感じているとき、飼い主が気を使いすぎたり、なだめたりすることは、逆に、犬の不安をあおる結果となってしまいます。子犬の話が負担になったのではと気にされているようですが、その心配はまったくありません。犬は、そのときの状況を見て行動するのであって、人間の言語そのものを理解しているわけではないからです。むしろ、それを気にしすぎている飼い主の姿を見せる方が精神的によくないでしょう。
犬は本来、群れで行動する動物で、群れのリーダーに頼り、守られて生活することに落ち着きを感じます。人間社会で暮らしている犬にとっての群れは、飼い主家族。リーダーである飼い主が自信をもった態度でいることが、犬にとっては何よりの精神安定剤となります。「飼い主がいるのだから心配しなくても大丈夫」だと、犬に伝えるためにも、飼い主はリーダーであることを自覚し、犬に振り回されずに、堂々とした態度で接することを心がけてください。
すでに獣医師の診察を受けていらっしゃるとのことですが、とてもよいことだと思います。日常のささいな異常に早く気づいてあげられるのは、飼い主だけなのですから。ノイローゼと診断されたということですので、獣医師からの指示どおり、散歩や遊びで、上手に気分転換してあげてください。それと同時に、人間とはまったく異なる「犬族」としての習性や考え方、愛犬を取り巻く状況を正しく理解して、犬のストレスを少しでも軽減してあげてください。
