信頼関係が十分ではないのでは?
犬をしつけ直すことはいつでもできますが、若年齢と中・老年齢では事情が違います。生まれたばかりの犬の性格を作りあげることはできますが、成犬の性格はほとんど変えられません。しかし、少し時間がかかるかもしれませんが、考え方(物事の関連づけ)を変えさせることはできます。
今回のケースは、散歩に行きたがらないけれど、出ると、自分で行きたい方向には行くし、庭に放せば自分で運動もするということから、信頼関係が十分でなく、また、「散歩=排便のため」と認識されているのではないかと思われます。
信頼関係とは、「どのような状況においても飼い主の傍なら安心できる」「どんなことをされても飼い主ならうれしい」と犬に思われること、または、「飼い主も犬といて楽しい」「リラックスできる」と思える関係のことです。信頼関係を築いていくためには、犬の気持ちを理解して、さらにそれをコントロールしていくことが第一です。例えば、他の犬を見て興奮してしまう犬は動けないように抱いて、ゆっくりとした口調と愛撫でなだめるように安心させていく、逆に遊ぶときは元気な口調で犬の気持ちを高揚させるなど、飼い主が気持ちを切り替えるだけで、犬の気持ちを導くことができます。
物事の関連づけを変えるには?
物事の関連づけを変える方法としては、ごほうびを与えるのが効果的です。ごほうびはおいしいおやつとは限りません。ほめ言葉や、遊びなど喜びにつながるものや言葉、愛撫のことです。飼い主がこうしてほしいと思ったとき、または、伝えたときにそのとおりに行動したら、すかさずごほうびをあげましょう。例え偶然でも、何度もごほうびを与えれば理解していきます。
散歩を嫌がる犬も、同じ要領で考え方を変えてあげましょう。散歩についてこない場合は、初め多少強引でも、犬のペースに合わさずに歩きます。犬の顔色をうかがわずに、こちらが引っ張って誘導しましょう。そして、ついて来たときに必ずほめます。反対に、リードを引っ張られたときは立ち止まり、リードが緩んだらほめて進みます。
散歩は、排便や排尿のためではなく、気分転換や遊びの時間だと思ってください。本来ならおもちゃを使って遊ぶことが理想ですが、それが今できないようなら、一緒に走るだけでも十分です。そして走った後に「楽しいね」とか「疲れたね」などの言葉をかけるようにしましょう。そうすれば、犬も飼い主側の気持ちをだんだんと汲み取ることができるようになります。そして、慣らしながらおもちゃを使っていくと、犬の表情が変わってくるはずです。
かかりつけの病院で検査を受ける
それでも無気力が変わらない場合、病気を疑うのであれば、病院で検査を受けることをおすすめします。元気がない場合、ホルモンの異常の可能性もあります。犬が座ってしまう場合には、骨格に異常があったり、肛門腺液が溜まっていたりすることがあります。かかりつけの病院に一度相談してみてはいかがでしょうか。
