散歩中に突然歩かなくなるのは?
犬の体力には、犬種や年齢などによって、個体差があります。大型犬と小型犬では、歩ける距離が異なりますし、子犬や老犬などは、一度に長い距離を歩くのは無理です。体調が悪いときなども歩くのを嫌がるでしょう。
また、散歩中に突然、狩猟本能が目覚め、猫や鳥、通行人や他の犬などを相手に、狩りの手法である「待ち伏せ」や「忍び寄り」などの姿勢をして、歩かなくなってしまうこともあります。他にも、恐怖心やわがままなどが原因で、歩かないことも考えられます。
今回のご相談は、4カ月の子犬で、犬種はダックスとのこと。ダックスはどちらかというと吠え立て、追いかける狩りをする犬種ですし、4カ月の子犬では、本来狩りをする年齢ではないので、狩猟行動(待ち伏せ)のため、歩かなくなっているとは思われません。また、ご相談の文面では、恐怖を感じている様子もなさそうなので、原因は、わがままか、疲れて歩きたくないかの、どちらかでしょう。散歩の距離や時間は妥当でしょうか。ダックスは活動的な犬種ですが、相手は子犬です。子犬は、瞬発力はありますが、持久力はありません。子犬を飽きさせない時間で、散歩することも大切です。最初からたくさん歩かせようと思わず、徐々に距離を伸ばしていきましょう。
「わがまま」で歩かないときは?
それでもなお、犬が歩くのを嫌がったときには、今されているように、「さぁ行こう」と促し、飼い主は歩き出してください。最初は、引きずるような形になっていてもかまいません。このとき大切なのは、後について歩き出したら、思いっきりほめることです。とにかく、飼い主のそばを歩くことが楽しいことだと印象づけるようにしてください。おやつやおもちゃで、犬の注意を引き、ごほうびを与えるのもよいでしょう。
また、ズボンの裾や靴ひもにじゃれてくるということですが、引き綱にはどうでしょうか。慣れない首輪や引き綱をつけて、最初から上手に散歩をすることができると考えないでください。他のしつけと同様に、「正しい散歩」というのは、教えていくものなのです。飛びついたり、かみついたりしたときには「いけない」と教え、上手に歩けているときには、声をかけ、ほめましょう。
そして、犬が散歩に慣れるまでは、靴をひものないタイプのものに変えるか、靴ひもやズボンの裾に、ビターアップル(苦みのあるスプレー)などをつけておき、「かんだら苦い」ということを、自分で学習するようにさせてください。犬は、嫌なことは必然的に避けるようになりますから、「いけない」と叱るよりは、こちらの方法のほうが効果的です。
散歩は、「ただの運動」ではありません。さまざまな経験をする「楽しみ」や「学習」の時間であり、飼い主と共有できる貴重な時間でもあるのです。お互いに「散歩を楽しむ」という姿勢を忘れないでください。 もどる
