「引っ張ったら止まる」を繰り返す
M.Tさんのお宅の犬は、「散歩=自分勝手に歩くこと」だと思いこんでしまっているのでしょう。リードを引っ張って歩いたり、じゃれて足をかんだりするということは、犬が飼い主のことを、信頼できるリーダーだと認めていないのかも知れません。日常生活でも、自分勝手な態度が見られることはありませんか。
このような場合は、「散歩とは、飼い主の歩調に合わせ、リードを引っ張らない範囲で歩くこと」だと、犬に教えることが必要です。犬種や性格、自分勝手に歩く程度により、トレーニング方法も多少変わってきますが、ここでは一般的な方法をご紹介します。
まず、リードを短めに持ち、犬を横につけて歩きます。犬が引っ張りはじめたら、リードが張っている状態のときに、歩くのを一旦やめてください。このとき、視線は合わせず、無視するようにします。犬が飼い主に注目し、リードがゆるんだときにタイミングよくほめ、歩きはじめます。とにかく、「引っ張ったら止まる」を徹底し、引っ張るのがいけないことだと、犬に理解させましょう。リードの中には、犬の頭の向きがコントロールしやすいように、鼻口部に巻いたヒモがリードにつながっているものもありますので、これを利用するのもひとつの方法です。犬がなれてきたら早足で歩いたり、方向転換してもついてきたりするようにトレーニングしてみましょう。
トレーニングは1日10〜20分を目安に
トレーニング中は、犬の注意力がつねに飼い主に向いているように習慣づけることが大切です。はじめは、おやつやおもちゃを利用してもよいでしょう。犬が飼い主に集中するようになったら、ごほうびを見せる回数を減らしていきます。最終的には、「ほめる」ことが、犬にとってのごほうびになるようにトレーニングします。
トレーニングの時間は、犬の集中力の続く範囲でかまいません。1週目は1日20分、2週目以降は10分程度を目安に、根気強く、毎日行ってください。最初は家の中など、犬が集中しやすい場所で行い、少しずつ散歩の中にトレーニングを取り入れていくといいですね。散歩中、飼い主の指示に従わせることは大切ですが、何事にもメリハリが必要です。トレーニング時はトレーニングに集中させ、その他に遊ぶ時間や排泄の時間も作ってあげましょう。
また、散歩の行き帰りに、玄関や門を通るときは、必ず飼い主から先に出入りするなどして、日頃から飼い主がリーダーシップをとるよう心がけてください。
