“うれション”は叱らないで!
喜びのあまり、おもらしすることを、俗に「うれション」と言います。これはトイレ以外で排泄してしまう「おもらし」とは異なり、基本的には、甘えと服従を意味する行動です。
幼犬にはよく見られる行動で、放っておいても、成長とともに自然に直ってしまう場合がほとんどです。それほど気にする必要がないのですが、直せるものなら直したいというお気持ちも理解できます。ただし、犬にとっては、喜びと服従の気持ちから出ていることですので、絶対に叱らないでください。私たちだって、握手を求めた相手に顔面パンチをもらったら悲しいですものね。
興奮しやすい犬の場合は?
実際の対策として、大切なのは、犬を興奮させないこと、興奮したらすぐに落ち着かせることです。そのためには、故意に犬を興奮させるような高い声を出したり、オーバーな動きで犬に接したりすることは避け、つねに落ち着いた態度でいることが大切です。
それでも犬が興奮してしまったら、犬が落ち着くまで、犬に対して注意を払わないようにします。しばらくは飼い主の注意を得ようと必死にアピールしてくるでしょうが、ここで負けずに態度を貫いてください。
犬があきらめて、落ち着いたところで、オスワリなどの簡単な指示を与え、そのご褒美として、犬の存在に注意を払うようにします。このときも、犬を興奮させない程度の注意とします。軽く触れただけでも興奮してしまう場合には、犬に注目してあげるだけでも十分です。
今までどんなにアピールしても無駄だったのに、あきらめておとなしくしていたら注目してもらえたのですから、犬は、「おとなしくしていれば、自分の存在に気を配ってくれるんだ」と理解します。これをその都度くり返して、飼い主が自分に注意を払ってくれるまで、おとなしく待てるようにしていきましょう。
他にも、犬をクールダウンさせるために、犬がおとなしくなるまでギューッと抱きしめる方法があります。犬が暴れても離さず、抵抗をやめたら、毛並みにそって、やさしくゆっくりとなでてください。動き回っているうちは、犬は興奮しています。つまり、犬の動きを制限すれば、犬のテンションをコントロールすることができるのです。
服従心が強い犬の場合は?
興奮からうれションをするタイプの犬は、こうした方法で興奮状態をコントロールすることによって問題解決できます。しかし、服従心・依頼心が強いタイプの犬の場合には、うれしさの中にも、飼い主に対する脅威が複雑に絡み合っていることがあるため、対処方法が異なります(このタイプの場合は、成犬になっても、うれションが続くことがあります)。とくに、少し卑屈に見えるくらい、飼い主に依存している印象を与える犬の場合には、ふだんから威圧的な態度にならないよう、叱りすぎには注意しましょう。
