床を汚さないという習性を利用する
トイレのしつけは、生活をともにしていくうえで、とても重要なことです。しつけの本や雑誌などにも、必ず紹介されている項目です。トイレのしつけは、「自分の寝床を汚さない」という犬の習性を利用して、排泄をしてもよい場所を教えるのが基本です。このときに大切なのは、居心地のよい、安心できる寝床を与えるということです。犬は本来、巣穴で暮らしていた動物です。何もない平地よりは、自分の身を隠せるような場所を、丸見えよりは、周囲の視線をある程度のがれることができる場所を好みます。
条件反射を利用した訓練も効果的
よく相談される犬の問題行動の中に、「箱型トイレで寝て、寝床用のタオルで排泄してしまう」というのがあります。トイレとして与えたものが、犬にとっては、タオルの寝床よりも、すぐれた寝床となったわけです。この場合は、さらに居心地のよさそうな寝床を与えることで、比較的簡単に、ほぼ解決されます。
今回の相談にも、同様のことがいえるのではないでしょうか。クールマットが気に入らなかったかどうかはわかりませんが、それを入れたことで、トイレで寝ることの快適さを発見してしまったのでしょう。
いったんはトイレをちゃんと覚えたのに、残念な気持ちはよくわかります。しかし、相手は生き物ですから、間違えもするし、思い通りにいかないこともあります。現在のトイレを、平面的なトレー状のものにしたり、箱形トイレよりも快適な新しい寝床を用意したりしたうえで、トイレトレーニングに再挑戦してください。一度、成功しているのですから、同じ要領でがんばってみましょう。
