不快な刺激を、愉快な刺激に
犬はびっくりしたり、痛みを感じたり、不快感や不安を感じる状況で、とっさにかみついてしまうことがあります。これは上下関係とは関係なく、ほとんど反射的にとっている行動です。このようなワンちゃんは、現在、攻撃的になってしまうような状況でも、不安や不快感を感じないようにトレーニングしていく必要があります。
一番効果的なのは、好物を使って、これらの刺激に少しずつ慣らし、不快ではなく愉快な刺激と感じるように意識改革していく、逆条件づけと系統的脱感作というトレーニングです。現在のようにかみつく状況を繰り返していると、問題は少しずつ悪化し、根深いものになってしまいます。
まずは当分の間、ハーネスのつけはずしなどは、覆いかぶさるような形で行うのはやめます。たとえば、ワンちゃんの横に座り、目の前に好物を置き、「お座り」「待て」をした状態で行うようにするとよいでしょう。このようにすれば、ワンちゃんはご褒美に気を取られて、ハーネスのつけはずしにあまり反応しなくなります。ハーネスのつけはずしのたびに好物をもらえれば、やがてハーネスのつけはずしは不快な刺激ではなく愉快な刺激になります。
そして、それとは別に、覆いかぶさるようなしぐさに慣らすために、ワンちゃんの前で少し前かがみになるなど、ワンちゃんが反応しない程度の動作から、少しずつ慣らす練習をしてください。最初は少し腰を屈めて、ワンちゃんが反応しなければ褒めて好物を与えます。少しずつ覆いかぶさるような動作に近づけていきますが、焦らず根気よく毎日少しずつ練習してください。最終的には覆いかぶさるような動作をしても、反応しなくなりますから、このとき思い切り褒めて、好物を与えます。
トレーニングには細心の注意が必要
ジャックラッセルテリアは小型ですが、かむ力が強く、上述のトレーニングには危険を伴うことを承知の上、細心の注意を払っておこなってください。また、これらの練習は、タイミングや刺激の強さの調節などが間違っていると、悪化する場合があります。悪化する傾向があるときは、すぐに中止し、専門家に相談されることをおすすめします。
