盛りになると鳴きどおし

8歳の柴犬(オス)です。盛りの時期になると落ち着かず、朝4時から動き出し、5時には散歩の催促で、家の中で鳴きっぱなしです。下に住む主人の両親やご近所も、鳴き声でうるさいと思います。夕方もずーっとお散歩に行こうと、クンクン鳴きっぱなしです。今は食欲もありません。春の盛りの時期には、おしっこをしようにも腰が痛くて、足が上がらず、用もたせませんでした。ギャイーンというおたけびが響き渡り、しまいにはタオルの上でおもらしをしてしまいました。獣医の先生のところへ行っても、痛み止めと抗生薬を飲ませて、様子を見てというだけでした。盛りの時期がすぎると、この症状もなくなります。朝夕2回散歩に行き、昼間は庭にいます。夕方の散歩が終わってから、お風呂で足を洗い、朝まで家の中にいます。

幸子様

アドバイス

即効性があるのは、去勢手術

 去勢手術をおこなっていないオスの場合、メスの発情時期に落ち着きがなくなるのは、生理的に仕方のないことです。食欲の低下などの症状も時々みられますが、もともとオスには発情期という特定の時期は存在しません。発情したメスのにおいなどに刺激され、起こるものなのです。  今回の場合も、近所に発情したメスがいるために起こる症状と思われます。この場合、もっとも容易で即効性のある方法は、去勢手術をすることです。これにより、発情期に関わって起こる問題はなくなるでしょう。去勢手術の利点としては、この他にも、前立腺の病気が予防できたり、本能的なマーキング行動、支配欲や攻撃性など、オス犬に多く見られる行動を減らしたりということが期待できます。これによって、しつけがしやすくなり、お散歩も楽になります。

病気のサインである可能性も

 ただ、腰の痛みが本当に一時的なものであるのか調べる必要があります。指圧の要領で、背中から腰にかけて圧迫していきます。力を加減し、最初は軽く、徐々に強くしていきます。痛がる様子はないか、敏感になっているような感じはないか、注意深く見ます。ただし、この方法は強い痛みがあると、反射的に攻撃的になることがありますので、十分に注意しましょう。  少しでも過敏になっていたり、おかしなそぶりが見られるときは、必ず獣医師の診察を受けてください。少しでも痛みがあるようなら、その治療を優先すべきでしょう。背骨や腰骨の病気は、一度悪くなると、後遺症が出やすく、看病も大変になります。また、排尿時に叫び声をあげるということですので、生殖器、泌尿器系に異常はないか、併せて評価してもらうとよいでしょう。今回の場合は、病気のサインであることも考えられますので、できるだけ早く、獣医師の診察を受け、相談されることが、愛犬にとって一番よい方法だと思われます。

散歩を催促して鳴くときは?

 散歩を催促する鳴き声の問題については、しつけで直すことができます。歯切れのよい、「ワンワン」という声は、人でいう、命令形です。命令されていることに、その都度、したがっていると、その要求はエスカレートしてきます。  そこで一番よい方法は、無視することなのですが、近所迷惑になるとのことですので、吠えたら犬にとってよくないことが起こるようにしてはどうでしょうか。嫌な臭いの出る首輪などを使用し、吠えたら嫌なことがあると認識させていきます。吠えると嫌なことが起きつづけば、必然的にその行動を避けるようになります。根気が必要な場合もありますが、犬の要求行動を飼い主自身が認識し、毅然とした態度でいることが大切です。また、散歩の時間は、毎日一定にしない方が散歩の要求も少なくなります。まず飼い主が、負担になることのない方法を選択し、あくまでも「犬との生活」を楽しんでください。